天皇の即位式で演じられる国風歌舞(クニブリノウタマイ)や宮中三殿の賢所で演じられる御神楽ノ儀では人長舞(ニンジョウマイ)が舞われます。
起源は、天岩戸での天鈿女命(アマノウズメノミコト)の神楽舞です。
神武天皇が大和を平定された折には勝利の久米歌が歌われ、それを受け継いだ大伴氏が久米舞という舞をつけました。
「駿河国風土記」には、羽衣伝説から作られた駿河舞が伝わっています。また、天武天皇が吉野離宮で琴を弾いていると天女が歌い舞った
ことから「大歌」が演じられ、十二単の五人の舞姫が五節舞
(ゴセチノマイ)を檜扇(ヒオウギ)を持って舞います。これは、天皇の
御即位の大礼の時にだけ演じられます。
以上のような舞は、すべて巫女が演じます。芸能の始まりは巫女舞で
あることが分かります。天皇や神事と関わっています。
天鈿女命、猿目君、稗田阿礼、から白拍子、傀儡女(クグツメ)、
出雲阿国に繋がる巫女舞は、秦河勝の伝えたという猿楽に取り入れられて猿楽能として、観阿弥・世阿弥によって大成されました。